大腿骨骨折術後の高齢患者における排泄行動の見守りを止めて良いと判断した看護師の着眼点

• 林 健司

  島根県立大学出雲キャンパス看護学部看護学科

• 原 祥子

  島根大学医学部看護学科

書誌事項

タイトル別名

• Nurses' viewpoints regarding decisions to discontinue observation of excretion behaviors of elderly patients after femoral fracture

抄録

本研究の目的は,大腿骨骨折により手術を受けた高齢患者の排泄行動において,見守りを止めて良いと判断した看護師の着眼点を明らかにすることである.大腿骨骨折手術を受けた高齢患者への看護に3年以上携わった経験がある看護師14人を対象に,「見守りを止めて良いと判断した看護師の着眼点」について,フォーカス・グループ・インタビューを行い,質的記述的に分析した.その結果, 15のサブカテゴリーが抽出され, 6つのカテゴリー【活力が蓄えられている】【自立へと気持ちが向かっている】【看護師と意思疎通が図れている】【自分のペースを調節できている】【注意力が高まっている】【動作にしなやかさがある】に集約された.これらのカテゴリーは,日常生活全般のケアを通してとらえられる患者の状況を判断材料にしたものであり,新人看護師をはじめとする看護師にとって,大腿骨骨折術後の高齢患者において排泄行動の見守りを止めて良いかどうかを判断する際の指針になり得るものと考える.

収録刊行物

• 老年看護学

  老年看護学 19 (1), 91-97, 2014

  一般社団法人 日本老年看護学会

キーワード

• 高齢者
• 大腿骨骨折
• 排泄行動
• 見守り
• 判断

詳細情報

• CRID: 1390001205235413504
• NII論文ID: 110009902661
• DOI: 10.20696/jagn.19.1_91
• ISSN: 24320811
• ISSN: 13469665
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015177968
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可