伏見院歌と帝王意識 : 抱え込む後鳥羽院の影

• 伊藤 伸江

  愛知県立大学

書誌事項

タイトル別名

• Fushimi-in's Royal Songs and Royal Self : In the Shadow of Gotoba-in
• フシミインカ ト テイオウ イシキ カカエコム ゴトバイン ノ カゲ

抄録

伏見院は、持明院統の治天の君として、二度政を執っているが、京極為兼を撰者に加えた勅撰集編纂の試み(永仁勅撰の儀)がついえた苦い経験を持っている。為兼配流、自らの退位、後継の後伏見天皇の退位と続く政治的な挫折と、勅撰集編纂計画の頓挫を経験する第一次院政期において、伏見院はどう詠歌を試みたか。『歌合』(正安元年〜嘉元二年)を題材に、後鳥羽院を意識し継承しようとする伏見院の帝王たらんとする心情を論じた。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 49 (12), 12-21, 2000

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390001205777825792
• NII論文ID: 110009904471
• NII書誌ID: AN00197092
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.49.12_12
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• NDL書誌ID: 5588803
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5588803
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可