祓のテオロジー : 卜部家の『日本書紀』研究と祓神学(<特集>注釈の古代)

書誌事項

タイトル別名
  • Theology of Harai : The Urabes' Study on Nihon-shoki and the Establishment of a Theological System(<Special Issue>Annotating Antiquity)
  • 祓のテオロジ---卜部家の『日本書紀』研究と祓神学
  • ハライ ノ テオロジー ウラベケ ノ ニホン ショキ ケンキュウ ト フツシンガ

この論文をさがす

抄録

大嘗祭のなかで唱えられる祓の呪儀としての陪膳采女の祝詞作法。その技法をめぐっては「習礼」と呼ばれる宮主や陪膳采女の「秘説」の競合する時空があった。そうした秘説たちは、いわば祓の技法に対する「注釈」の様相を帯びて、宮主においては、やがてある種の「神学」を構築していく。そこからは『日本書紀』神代巻神話が祓についての「秘知」を内在するものとして再構築されていった。それはいわば宮主の身体を媒介とした「注釈実践」であった。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 47 (5), 21-32, 1998

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ