モラルと市と<いろごのみ>(<特集>モラル)

• 大胡 太郎

  琉球大学

書誌事項

タイトル別名

• Morality, Marketplace, and Amorousness(<Special Issue>Morality)

抄録

「モラル」に<悪><盗人>と<いろごのみ>とを対置し、二項を対立しているかのように構造化する文学の主題のありようを「市(いち)」を媒介にして辿ることを試みた。<いろごのみ>は「風流」の原義にてらしてみれば、それは物語の外部に理念化された<いろごのみ>の者に憑依されたかのように登場する。<絶対悪>という主題が可能かという問題を文学に投影すると、現在という状況が必然的に立ち現われることになる。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 46 (6), 23-30, 1997

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390282680755756160
• NII論文ID: 110009911327
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.46.6_23
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可