横光利一と神道思想 : 『旅愁』の古神道について

• 森 かをる

  名古屋大学大学院

書誌事項

タイトル別名

• Riichi Yokomitsu and His Shintoistic Idea : Old Shintoism in Ryoshu
• ヨコミツ リイチ ト シントウ シソウ リョシュウ ノ コ シントウ ニ ツイ

抄録

横光利一は、国体観念の徹底を目的とした大政翼賛会が採用した禊を通じて、『旅愁』に古神道のモチーフを構想する契機をつかんだ。筧克彦の神道説の発見は、他の神道説も複合しての古神道の造形をもたらしたのみでなく、小説の構想にもかかわる点で意味が大きい。同化主義を本質とする筧の神道思想の受容によって構築されたのが、『旅愁』第四篇を中心とした、古神道がカトリックを包摂する神道的世界である。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 46 (9), 45-52, 1997

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390282680756119552
• NII論文ID: 110000306306
• NII論文ID: 110009911375
• NII書誌ID: AN00197092
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.46.9_45
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• NDL書誌ID: 4291906
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4291906
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可