中世日本紀の胎動 : 生成の<場>をめぐって(シンポジウム,<特集>日本文学協会第47回大会報告 II)

• 小川 豊生

  鹿児島女子大学

書誌事項

タイトル別名

• The Awakening Motion of the Nihongi of the Middle Ages : Reflecting on the "Space" of Its Emergence(Symposeum,<Special Issue>The Report on the 47th General Convention of Japanese Literary Association)
• 中世日本紀の胎動--生成の<場>をめぐって〔含 討論〕
• チュウセイ ニホンギ ノ タイドウ セイセイ ノ バ オ メグッテ ガン トウ

抄録

中世的な知の岩盤を露出させた、いわゆる中世日本紀という新たな言説が生成する場の諸問題について、『彦火々出見尊絵巻』を中心にすえて論じた。後白河院の絵巻制作の工房が孕む政治性は、『日本書紀』原典から逸脱した『尊絵』というテクストにおいても具体的にあらわれているのであって、それを切り口に、異形化した日本紀が政治的中枢の場に兆しはじめる胎動期の様相を、信西や藤原教長の言説とからめて説き明かす事が可能であろう。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 42 (3), 32-45, 1993

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390001205776050688
• NII論文ID: 110009917405
• NII書誌ID: AN00197092
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.42.3_32
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• NDL書誌ID: 3492193
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3492193
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可