『百鬼夜行絵巻』はなにを語る(<特集>絵画とことば)

書誌事項

タイトル別名
  • What Hyakkiyagyoemaki (The Scroll Painting of Outlawed and Outlandish Behaviors) Tells Us(<Special Issues>Drawings and Words)
  • 「百鬼夜行絵巻」はなにを語る
  • ヒャッキ ヤギョウ エマキ ワ ナニ オ カタル

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抄録

中世の絵巻のなかでも、画材の特異性でひときわ目を魅くのが『百鬼夜行絵巻』だが、本絵巻については、何を主題とするものかという疑問が出されている。しかしこの疑問は、最も著名な大徳寺真珠庵本だけを取り上げて『百鬼夜行絵巻』の全体像を語ろうとする傾向から生まれたと思われる。『百鬼夜行絵巻』の成立過程や主題を把握するためには、むしろ真珠庵本とは異なった構図を持つ「異本」や「別本」に目を向ける必要があろう。またそれに関連して、『付喪神記』との関係を具体的に考究してみたい。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 41 (7), 71-84, 1992

    日本文学協会

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