『当世書生気質』における<作者>の位置 : 人情本を鏡として(<小特集><作者>・<作家>)

書誌事項

タイトル別名
  • The <Writer's> Position in Tosei shosei katagi (The Character of Modern Students) : Taking Ninjobon (a Novel) as a Mirror(<Little Special Edition><Author> and <Writer>)
  • 「当世書生気質」における<作者>の位置--人情本を鏡として
  • トウセイ ショセイ カタギ ニ オケル サクシャ ノ イチ ニンジョウボン オ

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抄録

『書生気質』では様々な戯作の趣向が再生させられている。小町田の来歴を語る第二回や、兄妹再会が言祝がれる大団円などで、会話中に示されるべきストーリーが地の文に転換されて語られる趣向もその一つで、『梅児誉美』に見出せるのである。しかし、その手法に対する認識には、彼我に異質な方法意識を読み取ることができる。両者の差異を、テクスト外の言表行為の主体である<作者>の問題として捉え、具体的に考察しようと思う。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 40 (1), 1-13, 1991

    日本文学協会

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