「謀叛論」と芥川龍之介

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タイトル別名
  • Muhonron (On Rebellion) and Ryunosuke Akutagawa
  • 「謀叛論」と芥川竜之介
  • ムホンロン ト アクタガワ リュウノスケ

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抄録

「『謀叛論』と芥川龍之介」というテーゼは、厭世的・芸術至上主義的にのみ芥川文学を考えるこれまで支配的だった芥川観を訂正するため導き出されたものである。芥川は徳冨蘆花の<謀叛のすすめ>を見事に文学化することに成功した作家である。本論は同時代人共通の課題として「謀叛論」をとらえた芥川と同僚松岡譲、一方、その問題提起を聞き逃した菊池寛・久米正雄のその後の歩みが、奇しくも彼らの文学上の歩みと一致するものであったことを論じる。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 40 (2), 64-73, 1991

    日本文学協会

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