真字本曾我物語に見る男と女の構図 : 他律からの反転。「虎最期」の検討として

• 會田 実

  戸板女子高等学校

書誌事項

タイトル別名

• The Plot of Man and Woman Found in the Shinjibon Text of Soga Monogatari : The Last Moment of Tora: Her Reversal from Heteronomy
• 真字本曽我物語に見る男と女の構図--他律からの反転.「虎最期」の検討として
• マナジボン ソガ モノガタリ ニ ミル オトコ ト オンナ ノ コウズ タリツ

抄録

曾我十郎の恋人であった遊女「大磯の虎」、曾我兄弟死後、その菩提を弔い続け、大往生を遂げたその姿は、所謂、女人の理想像でもあった。しかし、一歩深く踏み込んで、その生を観ると、男女の性(さが)という煩悶と葛藤が、その一生に渦巻いていたことを知るのである。その最大の表出である「虎最期」の場面における彼女の哀れな行動を通して、武家社会の中で他律的生き方を余儀なくされていた女の、深層にある、男の側に対する意識を探ることができるのである。

収録刊行物

• 日本文学

  日本文学 37 (3), 32-41, 1988

  日本文学協会

詳細情報

• CRID: 1390282680753447808
• NII論文ID: 110009923993
• NII書誌ID: AN00197092
• DOI: 10.20620/nihonbungaku.37.3_32
• ISSN: 24241202
• ISSN: 03869903
• NDL書誌ID: 2870394
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I2870394
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可