「学級」再考(第III部 近代へのこだわり: 教育思想史の方法と多様化する方略)

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タイトル別名
  • "Classroom" : Reconsidered

抄録

本稿においては、2000年に出版された『近代教育フォーラム』第9号に掲載されている「シンポジウム:学級の思想」の報告論文、コメント論文、司会論文を総括しそこで提起された問題群を指摘した上で、その中でもっとも重要と思われる『学級の作動を、生命的、創造的、生成的なものとして描く』という課題に一つの解決を示そうとした。具体的には、ルーマンのコミュニケーション論に依拠しながら、8点にわたって、オートポイエーシス・システムとしての学級についての特徴を仮説的に提起し、さらに、授業コミュニケーション・システムの三段階を提起したうえで、佐藤学の熟練教師と新任教師の実践的思考様式の研究成果を、ここでの8つの特徴づけと三段階により再解釈し、さらに、斉藤喜博の実践を、オートポイエテイック・システム論により再解釈が可能なことを示し、生命的、創造的、生成的な叙述が、オートポイエーシス概念により可能になることを示そうとした。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680766414336
  • NII論文ID
    110009926801
  • DOI
    10.20552/hets.suppl.0_115
  • ISSN
    24238570
    09196560
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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