ノウサギ・キツネの生息密度と変動 : 北海道石狩南部から留萌地域における

• 柴田 義春

  森林総合研究所北海道支所

• 林 知己夫

  統計数理研究所

• 樋口 輔三郎

  林業科学技術振興所北海道支所

• 門崎 允昭

  北海道開拓記念館

書誌事項

タイトル別名

• Population density and its fluctuation in hares(Lepus timidus) and red foxes(Vulpes vulpes)in the mountainous area of eastern Hokkaido, Japan

抄録

1.1991年2月、北海道石狩・留萌間(90km)に生息するノウサギ・キツネの生息密度をビュツフォン法によって調べた。2.密度は、標高300m以下の人家をふくむ平野・丘陵地帯でノウサギ0.0248頭/ha、キツネ0.0271頭/haと推定され、また標高300m以上の山間高地帯でノウサギは0.0114頭/haと推定されたがキツネは零であった。また両種の平均密度(信頼度95%)はノウサギ0.0190±0.0098頭/ha、キツネでは0.0155±0.0051頭/haとなる。3.1985年との密度比較によると、ノウサギは前回調査の平均密度0.0531頭/haに対し64%の減少となった。しかしキツネでは、著しい変動がみられなかった。なお、これらの変動は年次の捕獲にも反映し、ノウサギの著しい減少が認められた。

収録刊行物

• 森林野生動物研究会誌

  森林野生動物研究会誌 18 (0), 17-20, 1991

  森林野生動物研究会

詳細情報

• CRID: 1390282679409954304
• NII論文ID: 110009931201
• DOI: 10.18987/jjwrs.18.0_17
• ISSN: 24241393
• ISSN: 09168265
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可