好摩実験林におけるノウサギの行動と環境
抄録
積雪期のウサギの行動量を単位面積あたりの足跡数によってしらべ、各生息地における行動量と環境要因との関係を多変量解析(数量化1)によってしらべた。その結果をみると、粗朶、低木密度>喬、中木密度>傾斜度>雪質>うっ閉度の順に行動量に及ぼす影響が大きかった。粗朶は密なほどよく、喬、中木は中密度、傾斜は23°以上、うっ閉は明るい所などの各環境条件の所に行動量が多かった。非積雪期の行動量は糞粒数によってしらべられた。その結果をみると、草本密度>低木密度>喬、中木密度>粗朶、ササ密度>林相の順に行動量に大きい影響を与えていた。とくに草本は密な所に非常に行動が多く、低木は粗密度、喬、中木、粗朶、ササは中密度、林相では広葉樹に行動が多かった。
収録刊行物
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- 野兎研究会誌
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野兎研究会誌 9 (0), 13-24, 1982
森林野生動物研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206105564928
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- NII論文ID
- 110009931241
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- ISSN
- 24330744
- 09100369
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可