宇宙エレベータ建設初期ケーブルの軌道力学とその伸展システム(<特集>宇宙エレベータの実現を目指して 第6回)

  • 武市 昇
    名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Initial Space Elevator Cable Deployment : Orbital Dynamics and System Analysis
  • 特集 宇宙エレベータの実現を目指して(第6回)宇宙エレベータ建設初期ケーブルの軌道力学とその伸展システム
  • トクシュウ ウチュウ エレベータ ノ ジツゲン オ メザシテ(ダイ6カイ)ウチュウ エレベータ ケンセツ ショキ ケーブル ノ キドウ リキガク ト ソノ シンテン システム

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抄録

宇宙エレベータは,1本のケーブル(建設初期ケーブル)を静止軌道上から地上まで伸展し,さらにこのケーブルを利用して多くのケーブルを付加することにより容易に建造することができるものと考えられている.しかし,建設初期ケーブルの伸展に伴い作用する重力が徐々に増加するため,質量中心を静止軌道上に保つことができずケーブル全長の伸展を完了する前に下端が地上に達してしまう.質量中心を少しずつ上昇させるような軌道制御を行うことにより,静止軌道を保ちながらケーブル全長を伸展することができる.静止軌道上にケーブル伸展機構,イオンスラスタおよび推進剤を含む総質量40トンの建設初期ケーブル伸展システムを構築することにより,9日間で建設初期ケーブルの全長の伸展を完了できる.

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