北アメリカのノウサギはアレンの法則に従わない(<特集>クライン研究を成功させるために) Allen's rule does not hold for North American hares(<Feature>Essentials of clines for ecologists)

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抄録

アレンの法則とは、恒温動物の種内および近縁種間において高緯度ほど体の突出部が小さくなる傾向をいう。アレンは北アメリカのノウサギ属を例にこの仮説を提唱した。しかしこの例を含めてアレンの法則は検証例が少ない。そこで本研究ではアレンの法則が書かれた原典からノウサギ属<i>Lepus</i> のデータを抜き出しアレンの法則がみられるか検証した。その結果、相対耳長と緯度には有意な相関はみられなかった。相対後脚長、および体長と緯度には正の相関がみられた。したがって、アレンが記録した北アメリカのノウサギ属にはアレンの法則はみられず、むしろベルクマンの法則がみられることがわかった。相対耳長と緯度に負の相関がみられなかった主な原因は、低緯度地域にも耳の短い種が生息することである。耳の長さには緯度以外にも生活様式や生息場所が大きく影響するためと考えられる。

収録刊行物

  • 日本生態学会誌

    日本生態学会誌 65(1), 61-64, 2015

    日本生態学会暫定事務局

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110009934492
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00193852
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Journal Article
  • ISSN
    0021-5007
  • NDL 記事登録ID
    027096542
  • NDL 請求記号
    Z18-43
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR  J-STAGE 
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