プロセス・スキルズの観点からみた観察・実験等の類型化(2) : 小学校理科教科書に掲載されている観察・実験等について

書誌事項

タイトル別名
  • Typifying of Student Experiments by Process Skills (Part 2) : On Observations and Experiments Carried in a Textbook of Elementary School Science
  • プロセス ・ スキルズ ノ カンテン カラ ミタ カンサツ ・ ジッケン トウ ノ ルイケイカ(2)ショウガッコウ リカ キョウカショ ニ ケイサイ サレテ イル カンサツ ・ ジッケン トウ ニ ツイテ

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抄録

<p>本研究では, A社の小学校の理科の教科書に掲載されている必修の全ての観察・実験等を対象として,それらに含まれるプロセス・スキルズの傾向により類型化し,その特徴を明らかにすることを目的としてクラスター分析を行った。その結果,以下のことが明らかになった。(1) 観察・実験等は,以下の4つの群に類型化された。•第2クラスター:事象の変化・性質・構造・因果関係等の記載を行う観察・実験群•第4クラスター:変化する独立変数とそれに伴う従属変数の変化との関係を見いだす観察・実験群•第3クラスター:独立変数を制御し,従属変数の変化を定性的にとらえる観察・実験群•第1クラスター:独立変数を制御し,従属変数の変化を定量的にとらえ,解釈する観察・実験群(2) 第3学年の観察・実験等は,単純な事象の変化に気付かせる等,基礎的なものが多いものの,中には独立変数と従属変数の観点から見ると複雑な内容を含んでいる。(3) 第4学年の観察・実験等は,季節の変化に伴う事象の変化について,独立変数と従属変数の関係を見出す内容である。(4) 第5学年,第6学年は第4学年で習得した観察・実験技能を活用して,従属変数の変化を定量的にとらえ解釈する等,他の学年に比べ,より探究的な内容である。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 52 (3), 179-190, 2012-03-02

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (1)*注記

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