仏典は書き換えられるのか?:―― 『大毘婆沙論』における「有別意趣」の考察を通して―― Were Buddhist Texts Rewritten?::From the Viewpoint of "There Are Other Meanings" (you bieyiqu) in the Mahavibhasa

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

仏教学において,ある仏典に古層と新層が存在すると考えることは一般的なことである.この考え方は,古層に新層が付加されて現存の仏典が成立したというものであり,これまでの研究により,経・律・論のそれぞれにおいてより古い部分が明らかにされ,仏典の成立史が明らかにされてきた.それでは,ある仏典はいつまでも書き換え続けられるのであろうか,もしそうでなければそのような書き換えはいつ終わるのであろうか.本論文は『大毘婆沙論』における「有別意趣」という表現の考察を通して,この問題に一つの回答を与えようと試みるものである.本論文では,『大毘婆沙論』が,『品類足論』の後世への流伝に与えた影響と,『発智論』に潜む矛盾をどのように解釈したかを明らかにし,たとえ教理上の間違いがあったとしても,聖典としての仏典が容易に書き換えられない場合があることを明らかにした.

収録刊行物

  • 印度學佛教學研究

    印度學佛教學研究 63(3), 1282-1288, 2015

    日本印度学仏教学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110009936967
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00018579
  • 本文言語コード
    ENG
  • ISSN
    0019-4344
  • NDL 記事登録ID
    026276565
  • NDL 請求記号
    Z9-55
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  J-STAGE 
ページトップへ