協力関係の効果を学ぶ交換取引ゲーム教材の開発と実践

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Evaluation of a Trade Game to Promote Social Activities that Aims at Improvement of Cooperation Actions
  • キョウリョク カンケイ ノ コウカ オ マナブ コウカン トリヒキ ゲーム キョウザイ ノ カイハツ ト ジッセン

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抄録

本研究は,一方の人々に得意なものが何もなくても取引利益が得られることを体験的に学習できるゲーム教材「ばあた」を開発した.中学校1年生を対象に2時限の授業を行い,ゲームの効果を検証した.ゲームに不確実性を取り入れ,協力行動による利益をフィードバックした結果,「功利主義的人間観」因子の平均値が,ゲーム前と比較して有意に低下した.協力関係を作ることによる取引利益の内容理解は,グループ学習では十分なものの,個人では不十分なケースが見られた.得意を持たないチームに所属した生徒は,取引利益の理解が困難であることが示唆された.チームを交代するなどの運営の工夫が必要である.

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