二番茶後の整・せん枝処理および整枝時期の組合せが翌年一番茶の生産に及ぼす影響 : 静岡市井川地域

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Pruning after the Second Crop and Skiffing Time on the Production of the First Crop in the Next Season in Tea (Camellia sinensis L.) Plants Grown in a Cool Region

この論文をさがす

抄録

静岡市井川地区は,標高が高く,茶栽培の限界地とも言われ寒害,春先の凍霜害を考慮してこれまで春整枝が主体であった.そこで,二番茶摘採後に整・せん枝処理を行い,その後の秋整枝または春整枝との組合せが翌春一番茶の生産に及ぼす影響について検討した.各整・せん枝処理区において,萌芽は春整枝区に比べ秋整枝区が早く,新芽の形質は,摘芽長,葉の大きさでは春整枝区が大きかった.摘芽数は秋整枝区が多かった.百芽重では春整枝区が大きく,整・せん枝の組合せでは慣行・秋整枝区が小さく,浅刈り・春整枝区で大きかった.新芽の芽の揃いは秋整枝が良い傾向がみられた.二番茶摘採後の整・せん枝処理と整枝時期を組合せた場合,新芽生育・収量の差は小さくても収穫時期,収量構成要素が変化に富んだ.三番茶を摘採しない冷涼地域においては,二番茶摘採後の整・せん枝の程度と整枝時期を組合せることによって,凍霜害を回避しつつ安定した生産が可能であり,収穫作業の緩和にも通じると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763107601920
  • NII論文ID
    110009977907
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.8.2_83
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ