地域住民を対象とした高齢者見守り活動促進プログラムの開発とその評価

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Evaluation of the Community Volunteer's Neighborhood Watch Program to Support the Elderly
  • チイキ ジュウミン オ タイショウ ト シタ コウレイシャ ミマモリ カツドウ ソクシン プログラム ノ カイハツ ト ソノ ヒョウカ

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抄録

目的:本研究は地域高齢者見守り活動の促進プログラムを開発し,その効果を評価することを目的とした.方法:対象者は大阪府A市4地区の地区組織に所属する住民で,プログラム参加に同意した124人であった.プログラム内容は,見守りの必要性や見守りに必要な知識と技術の学習編と地域高齢者の全数訪問と見守りチーム会議等の見守り体験の実践編であった.評価方法は,プログラム実施前後に自記式質問紙調査を実施し,評価項目は見守りが必要な高齢者に対する関心の程度,地域コミットメント,地域高齢者見守り自己効力感とした.介入期間は2010年6月〜2012年2月まであった.結果:分析対象者は100人で,女性が78人,年齢は70歳以上が42人,所属団体は福祉委員会が51人,自治会が41人であった.対象者の支援が必要な高齢者への関心の程度は,いずれの項目も有意に高くなった.地域コミットメントは介入前15.1点と比べ介入後は16.2点と有意に高くなった.地域高齢者見守り自己効力感は介入前11.9点と比べ介入後は12.9点と有意に高くなった.考察:対象地域が1地域で,プログラム参加者のみの変化の評価結果であり,結果の解釈には限界があるが,本プログラムは地域住民の高齢者見守り活動を促進するプログラムとして有効である可能性が示唆された.

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