書誌事項
- タイトル別名
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- Conceptualization and linguistic expressions of difference : Why one can say different to in British English
- サイ ノ ガイネンカ ト ゲンゴ ヒョウゲン : イギリス エイゴ ニ different to ト イウ イイカタ ガ アル ノ ワ ナゼカ
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抄録
形容詞differentはfromと用いるのが規範的であり,また頻度も高い。しかし,実際には,thanとも用いられ,またイギリス英語の場合にはtoとも用いられることが知られている。つまり,差異の基準は,起点,比較の基準,着点として標示されうるのである。筆者が調査した範囲では,差異の基準の標示については,起点型(英語のdifferent from)と同伴型(日本語の「... と違う」)の言語が多い。比較型(英語のdifferent than)は通言語的に限定されている。着点型(英語のdifferent to)の言語はまれであり,しかも,形容詞において見られるのであり,動詞の場合には起点型になる傾向にある。 英語:different from/to .... に対して differ from ... スペイン語:diferente/distinto de/a ... に対して diferir de ... ウェールズ語:gwahanol i ... に対して gwahaniaethu oddi wrth ... この偏りを説明するために,以下の仮定をした。差異はメタファーにより距離として理解される。この距離を認識するために二つの操作のいずれかが行われる。(1)基準から遠い対象は,基準から離れていくものとして表示される。(2)対象と基準の間の距離が心的に走査される。走査の方向には,(a)基準から対象へという方向と,(b)その逆がある。(1)は,対象が動くものとして表示されているという意味で,より動態的であり,それゆえ動詞として語彙化されやすい。それに対して,(2)は,より静態的であり,形容詞として語彙化されやすい。起点型は,(1)によっても,(2a)によっても動機付けされるが,着点型は,(2b)によってしか動機付けされない。これにより,着点型が特に形容詞において見られ,動詞においては起点型になる傾向があることが説明される。
収録刊行物
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- 京都産業大学論集. 人文科学系列
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京都産業大学論集. 人文科学系列 48 367-387, 2015-03
京都産業大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813357822592
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- NII論文ID
- 110009995257
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- NII書誌ID
- AN0006019X
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- HANDLE
- 10965/1196
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- NDL書誌ID
- 026312509
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- ISSN
- 02879727
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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