連続的データ同化法を用いた室内環境推定に関する研究 : 第1報-2次元定常流れにおける濃度場推定への適用

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Indoor Environment using Variational Continuous Assimilation Method : Part 1-Estimating Concentration Field in Two-Dimensional Steady-State Flow Field
  • レンゾクテキ データ ドウカホウ オ モチイタ シツナイ カンキョウ スイテイ ニ カンスル ケンキュウ(ダイ1ポウ)2ジゲン テイジョウ ナガレ ニ オケル ノウドジョウ スイテイ エ ノ テキヨウ

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抄録

本報では、オープンソースCFDライブラリであるOpenFOAMに、連続的データ同化法(VCA法)を組込んだソルバを新規に作成・追加し、2次元定常流れにおける濃度場の推定を行う数値実験を行った。数値実験は室内に未知の汚染物質放出源が生じた場合を想定し、以下の要領で行った。「1. 汚染物質放出源が存在する場合の濃度分布をCFDにより作成し、『正解値』とする。2. 『正解値』濃度分布の一部を抜き出し『観測データ』とする。3. 汚染物質の情報を削除した条件における計算結果を『計算値』とし、VCA法を用いて『計算値』に『観測データ』を同化することで濃度分布の『推定値』を得る。4. 得られた『推定値』と『正解値』を比較する。」数値実験は、VCA法による修正に制約を与えない場合に加え、「汚染物質の放出強度が負にならない」という制約を与えた場合について行われた。その結果、VCA法により濃度分布の傾向を再現できること、またその再現性は制約条件を与えた場合のほうが高いことが確認された。

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