異類婚姻譚の展開 : 異類との別れをめぐって(<特集>人類と異類-古代文学から-)

書誌事項

タイトル別名
  • From Heterogeneous Marriage Tales to Medieval Romances : Romantic Development in the Scene of Separation(<Special Issue>Humans and Non-Humans in Old Literature)
  • 異類婚姻譚の展開--異類との別れをめぐって
  • イルイ コンインタン ノ テンカイ イルイ ト ノ ワカレ オ メグッテ

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抄録

本論では、七・八世紀の異類婚姻譚が様々な展開の可能性を孕んでいたことを確認した上で、異類との別れに注目するところから、離別する二人の未練や葛藤の情が次第に描き出されてくる様を論じた。この流れは、異類という側面を希薄化させ、愛し合う二人の悲恋という点を強調していくようになるが、それがやがて王朝物語の領域に引き取られつつ一つの命脈を保っていくことについても見通しを述べた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 58 (6), 12-19, 2009

    日本文学協会

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