中学生に対する睡眠教育プログラムが睡眠習慣、日中の眠気の改善に与える効果 : 睡眠教育群と待機群の比較

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  • A Sleep Education Program for Junior High School Students Improves Sleep Habits and Decreases Daytime Sleepiness : Comparison of Sleep Education and Wait-List Control Groups

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抄録

本研究の目的は、睡眠促進行動チェックリストを併用した睡眠教育プログラムの実施が、中学生の睡眠促進行動や睡眠習慣、日中の眠気に与える効果を検証することである。対象とした中学校2校の1年生229名を、睡眠教育群(n=118)と待機群(n=111)に振り分けた後に、睡眠教育群に対してのみ睡眠知識教育を実施し、適切な睡眠促進行動を提示してその中から達成目標とする行動を一つ選択させ、目標行動を2週間自己調整させた。その結果、睡眠教育群では睡眠知識や睡眠促進行動が向上し、就床時刻や入眠潜時、睡眠時間が有意に改善した。また、日中の眠気の改善も認められた。一方、待機群ではこれらの改善は認められなかった。本研究結果より、われわれの開発した睡眠教育プログラムは、中学生の睡眠促進行動を向上させ、実際の睡眠習慣や日中の眠気の改善に有効であると考えられた。

収録刊行物

  • 行動療法研究

    行動療法研究 42 (1), 39-50, 2016-01-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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