終助詞「かしら」における男女差の形成--近代小説における用例調査を中心に  [in Japanese] The Gender Difference in the Use of the Final Particle'Kashira'  [in Japanese]

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Abstract

本稿では明治初年から現在までに発表された小説を用い、終助詞「かしらん>かしら」という語形変化の流れの中での男女の使用差を調査した。昭和前期頃に語形が「かしら」に定着するとともに、女性的な表現として定着していることが分かった。また、明治後期の男女の使用差を考察したところ、明治後期の作品では、女性の発話に丁寧体と共存して終助詞「かしら」を使用する用例が多く見られた。これは、直接的な問いかけや依頼を避け、柔らかな丁寧さを示しており、明治以後形成された発話の仕方における男女差の反映と見られる。小説の世界では、明治後期から「かしら」を使用する女性のステレオタイプが形成され、大正期・昭和期をへて、現在に至り「かしら」が女性的表現として定着してきたと考えられる。

Journal

  • Tsukuba Japanese linguistics

    Tsukuba Japanese linguistics (8), 72-89, 2003

    筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科日本語学研究室

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120000837516
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA11199156
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    13424793
  • NDL Article ID
    7207817
  • NDL Source Classification
    ZK22(言語・文学--日本語・日本文学)
  • NDL Call No.
    Z13-B704
  • Data Source
    NDL  IR 
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