19世紀末イギリスにおける視覚障害者の生活実態と社会の期待--1889年盲・聾等王命委員会公聴会証言を中心に <Original Articles>The Relation between the Life of the Blind and Social Attitudes toward Them in the Late 19th Century,UK : from 1889 report of the Royal Commission on the Blind,the Deaf and Dumb,&c

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抄録

本研究では、政府が視覚障害児・者の教育や処遇問題の改善に取り組み始めた19世紀末のイギリスに焦点を当て、当時の視覚障害者の生活実態と社会の期待との関係を究明することを目的とした。主たる資料として、1889年盲・聾等王命委員会報告書の公聴会議事録を用いた。116回の公聴会における150余名の証言のうち、視覚障害者本人と視覚障害者の教育および救済関係者94名の証言を分析の対象とした。19世紀末イギリスにおいて、「経済的自立」は、人が社会の一員として認められるための基本的な条件であった。王命委員会は、視覚障害者の自活を目指した教育の重要性を指摘した。その新しい政策は、救貧費削減という国の利益につながっただけでなく、視覚障害者の生活改善にも大きな影響を与える可能性を含んでいた。一方、完全な自活が困難あるいは不可能であった視覚障害者に対しても、彼らが一定条件を満たしていれば、関係者たちは必ずしも彼らの救済に否定的ではなかった。

収録刊行物

  • 心身障害学研究

    心身障害学研究 25, 89-99, 2001-03

    筑波大学心身障害学系

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120000843738
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00121658
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    02851318
  • NDL 記事登録ID
    5718282
  • NDL 雑誌分類
    ZF1(教育)
  • NDL 請求記号
    Z7-1307
  • データ提供元
    NDL  IR 
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