低出生体重児の睡眠リズムの発達とケア <特別論文>

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タイトル別名
  • Development of sleep-wake rhythm in premature infants and its developmental care
  • 特別論文 低出生体重児の睡眠リズムの発達とケア
  • トクベツ ロンブン テイシュッショウ タイジュウジ ノ スイミン リズム ノ ハッタツ ト ケア

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抄録

低出生体重児には、胎生期に発達すべきREM睡眠、nonREM睡眠、その繰り返しの短いウルトラデイアンリズムが順次発達する。これらの本来の発達過程を順調に経過させるためのケア、すなわちその発達を阻害する環境や因子を除去するケアが必要である。出生予定日後、環境周期に同調して発達する睡眠覚醒のサーカディアンリズム(1日リズム)は、リズムの同調因子を活かした指導等が、未熟な低出生体重児の睡眠リズムの発達を促すケアとして重要である。NICU入院中のケアは、(1)児のStateを判断し、睡眠を妨げない、(2)頭側を預って遮光する、(3)ウルトラデイアンリズムに合わせたケア介入、(4)修正39週以降は、明暗周期のある回復室に収容する、(5)修正43週以降も長期入院の場合は、昼間定刻の遊びや母子接触で覚醒時間を増加させ、1日の生活リズムを作る。退院後の生活に対する育児指導は、(1)夜間睡眠時は豆電球も消灯し、朝はカーテンを開ける、(2)夜、就寝前に湘谷する、(3)1カ月過ぎから、午前中に日光浴する、(4)2カ月過ぎから、親自身が規則正しい生活をする、(5)日中、散歩や運動をさせ、楽しく遊ばせる、(6)離乳食が始まったら、規則的な食生活をさせる、(7)5カ月過ぎから、早寝早起きを習慣化づける。

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