「泥の河」論 : 小栗康平の世界へ

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  • ドロ ノ カワ ロン オグリコウヘイ ノ セカイ エ
  • A Thought on Doro no Kawa
  • ドロ ノ カワ ロン : オグリ コウヘイ

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抄録

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宮本輝「泥の河」はこれまで、板倉信雄と松本喜一の出会いから別れまでを描いたものであり、信雄が身近に 経験し、父親から聞かされもした死の問題や、「舟の家」の人々との交わりの中で目覚めた信雄の性と成長の問題 がテーマの主軸をなすと捉えられてきた。しかし拙稿では、小説の構造を丹念にふまえ、そのような解釈の問題点 を指摘するとともに、自分なりの把握を示した。さらに拙稿では、小栗康平監督による映画「泥の河」が、どのよ うにして貧しさを背景とする子ども達の短い交流を主題化したかを論じた。

弘前大学教育学部紀要. 101, 2009, p.1-9

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