8年間HCG, HMG治療を続けICSIにて挙児をえた男性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の1例

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タイトル別名
  • Full-term delivery following intracytoplasmic sperm injection in a case of male hypogonadotropic hypogonadism after 8-year treatment with HCG and HMG
  • 8ネンカン HCG HMG チリョウ オ ツズケ ICSI ニテ キョジ オ エタ ダンセイ テイゴナドトロピンセイ セイセン キノウ テイカショウ ノ 1レイ

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抄録

19歳男性。患者は精巣の発育不良を主訴に著者らの施設にある小児外科を受診したところ, 性腺機能低下症を疑われ, 泌尿器科へ紹介となった。精査の結果, 視床下部性の特発性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症と診断され, 20歳時よりLH-RH療法を開始したが, 1年後も男性機能面からは明らかな変化は認めなかった。そのため21歳時より週2回のHCG+HMG療法に切り替えたところ, 4ヵ月後には陰毛の増加, 精巣および陰茎の増大, にきび, 声が低くなる, 少量ながら射精可能となるなどの変化がみられた。内分泌学的にも総テストステロン値も正常化し, 1年4ヵ月後の精液検査では, 精液量0.5ml, 精子数0.7×10^6/ml, 運動率43%となった。以後, HCG+HMG療法を継続し, 26歳時に結婚, 28歳時にICSIにて挙児を得ることができた。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 54 (4), 313-316, 2008-04

    泌尿器科紀要刊行会

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