元暁の法華経解釈 Wonhyo on the Lotus Sutra

Access this Article

Search this Article

Abstract

韓国の仏教学者・元暁(617–686)は、中国、韓国、および日本に仏教が受容される時期に流入した大乗の経典や論書に対して極めて豊かで深い洞察をなした思想家として知られている。元暁は大きな影響力をもつほとんどすべての経と論とに解釈を加えながら、東アジアのほとんどの経典解釈学者たちの場合とは異なって、公式にはいかなる特定の宗派や主義にも所属しなかったこともあり、研究対象に対する態度の公正さと批判精神において、他の思想家たちに比して水際立っている。元暁は特定の経典を自己の信念体系の頂点に立てるべく考察や論述を進めるのではなく、諸経典や論書が仏教の基本的原則である論理と因果律とに齟齬を来す場合を丹念に検討し、そこに見られる矛盾や相違を調停するための解釈学を打ち立てていった。本稿の主題とする『法華宗要』では、元暁は法華経が他の経との間で顕在化する相違点を慎重に公正な態度で判定していった。本論文はこの過程を詳細に辿ってみる。

Journal

  • Studies in Indian philosophy and Buddhism

    Studies in Indian philosophy and Buddhism (16), 25-38, 2009-03

    東京大学大学院人文社会系研究科・文学部インド哲学仏教学研究室

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120001385212
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10419736
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    09197907
  • NDL Article ID
    10342022
  • NDL Source Classification
    ZH2(哲学・宗教--哲学) // ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教)
  • NDL Call No.
    Z9-B19
  • Data Source
    NDL  IR 
Page Top