カントの理性批判の批判 : カントの理性は類的普遍性をもつ絶対的な概念ではなく, 種族的特殊性をもつ相対的な概念であるという事実の確認

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  • カント ノ リセイ ヒハン ノ ヒハン : カント ノ リセイ ワ ルイテキ フヘンセイ オ モツ ゼッタイテキナ ガイネン デワ ナク, シュゾクテキ トクシュセイ オ モツ ソウタイテキナ ガイネン デ アル ト イウ ジジツ ノ カクニン
  • "Kanto no risei hihan" no hihan : Kanto no "risei"wa ruiteki fuhensei o motsu zettaitekina gainen dewa naku shuzokuteki tokushusei o motsu sotaiteki na gainen de aru to iu jijitsu no kakunin
  • Kritik der Kantischen Kritik der Vernunft

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抄録

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1 序論 2 認識の基礎構造と上部構造 2-1 感性の「直観形式」と悟性の「基礎的概念・カテゴリー」とから構成される認識の基礎構造 2-2 「判断力」(美学的・趣味判断と目的論的判断)と「理性」(理論理性と実践理性)とから構成される認識の上部構造 3 下部構造における認識のア・プリオリな主観性と主観的普遍性 3-1 カントの認識論の基盤としての超越的–先験的主観主義 3-2 基礎構造の認識の主観的普遍性の歴史的・社会的・文化的相対性 : 類的一般性・普遍性と種族的特殊性・相対性 4 上部構造における認識の主観的普遍性とその歴史的・社会的・文化的相対性 4-1 カントの「矛盾律」とその西洋哲学的相対性 4-2 カントの「同一性」論とその西洋哲学的相対性 4-3 カントの「因果律」論とその西洋哲学的相対性 5 自己立法と合目的化・価値化・意味づけの認識能力としての判断力と実践理性 5-1 自らの「原理・原則・法則」を自ら産み出し,ア・プリオリな主観的普遍性を有する, 認識能力としての判断力と実践理性 5-2 判断力の先験的主観的原理としての合目的性の概念 5-3 人間理性(判断力)による自然・世界・宇宙の目的論的体系化 5-4 判断力の合目的性という主観的原理による存在の合目的化・価値化・意味づけ 6 カントの主観の構造 : デカルト/カント的認識の主観性原理と相対性意識の欠如 6-1 合目的性という主観的原理による判断力,および道徳的法則という主観的原理による実践理性の,自然・世界・宇宙の目的論的・道徳的意味づけの普遍性 6-2 美学的・趣味判断力の主観的原理としての共通感覚 : 「コミュニケーション能力」としての共通感覚 6-3 「共通感覚」の主観的普遍性と社会的・文化的相対性 6-4 「他人の立場に立って考える」という格律は主観に客観的普遍性を保証するか? 7 「デカルト/カント的主観性原理」から「非デカルト/カント的間主観性原理」への成熟と進化 7-1 カントの主体性原理における歴史的・社会的・文化的相対性意識の欠如 7-2 主観的普遍性の客観的普遍性への成熟・進化を保証する, 間主観性への二種の道(合理的な道と非合理的な道)

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