ニュース報道における共振性に関する研究

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  • ニュース ホウドウ ニ オケル キョウシンセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

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本研究のキーワードである「共振性」、より正確には「メディア間の共振性」(inter-media consonance)とは、メディア・アウトレット(個々の新聞紙・雑誌やテレビチャンネルなど、メッセージの個別の「出口」)の間で、争点の報道の仕方に基本的な類似性が見られる現象を指す。もちろん、報道の仕方が完璧に同一になるわけではなく、傾向として類似してくるという意味である。こうした共振性の結果として、ある特定のトピックや観点や判断が、社会的にはっきりと優位を占めるようになる。メディア間の共振性は、マスメディアが世論に強い影響を及ぼすための前提条件の一つだと考えられる。情報技術の進歩とメディア産業の発展により、多メディア化多チャンネル化が近年急速に進行している。

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被引用文献 (1)*注記

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