固定収益概念に基づく利益安定性の評価モデル

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  • コテイ シュウエキ ガイネン ニ モトヅク リエキ アンテイセイ ノ ヒョウカ モデル

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抄録

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企業において、当社の顧客の6割が固定客である、固定客を増やすことが課題である、固定客こそが利益を生む、といったような議論をしばしば耳にする。ここで、固定客とは、第一義的には、当該企業から継続的に製品・サービスの購買を行うと考えられる顧客のことある。なぜ、企業は、固定客に着目するのであろうか。財務的な視点から見れば、少なくとも三つの理由が挙げられる。第一に、固定客から得られる収益ひいては利益は維持可能性が高く、利益の安定性をもたらす。第二に、固定客は、長期的な企業の成長性を高める。顧客が継続して購買する比率が、90%と95%という二つの会社を想定しよう。さらに、両社とも年間10%の割合で新規顧客を獲得しているとすると、前者の実質的な年間成長率はゼロ、後者は5%になる。

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