排尿時経直腸的超音波断層法が診断に有用であった前立腺結石による排尿障害の1例

HANDLE 被引用文献2件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A case of infravesical obstruction caused by prostatic stones as diagnosed by transrectal ultrasonography at voiding

この論文をさがす

抄録

症例は69歳男で, 排尿困難を主訴とした.尿流量検査で苒延性排尿障害を認め, 経直腸的超音波断層法(TRUS)では前立腺肥大は認めず, 前立腺結石症と診断した.逆行性尿道造影では明らかな尿道狭窄は認めず, 確定診断のためvoiding TRUSを施行した.膀胱頸部の堤防状隆起もなく, 開大も良好であったが, 精阜部の上下に前立腺結石を認め, その部分での動きが悪く, 開大不良と判定した.手術所見で尿道狭窄はなく, 前立腺両側葉による圧排もなかった.精阜部直上及び両側下方を切除し多数の黄黒色前立腺結石を認め, 経尿道的に前立腺結石を中心に切除した.術後排尿障害は改善した

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 47 (4), 289-292, 2001-04

    泌尿器科紀要刊行会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ