自傷による陰茎完全切断の1例

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タイトル別名
  • A case of complete self-mutilation of penis

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抄録

69歳男.血塗れで倒れているところを発見され, 陰茎が切断され, 左上肢も受傷していた.創部の応急処置を行い, 患者の不穏が強いため, ハロペリドールを投与し, 陰茎は低温保存した.左上肢は橈側浅指屈筋腱が断裂し, 下腹部が著明に膨満, 超音波で膀胱内に著明な尿貯留を認めた.尿閉に対し緊急に膀胱瘻を増設後, 創部を処置した.自傷の可能性もあり, 陰茎再吻合は困難と判断し, 家族とも相談の上, 断端形成術を施行した.創部の経過は良好で尿道の留置カテーテルは術後16日目に抜去した.自己陰茎切断症は極めて稀な疾患で, 自験例を含め24例のみである

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 48 (4), 247-249, 2002-04

    泌尿器科紀要刊行会

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