特発性副甲状腺機能低下症に対するVitamin D療法中に尿路結石を生じた1例

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  • A case of urolithiasis due to vitamin D intoxication in a patient with idiopathic hypoparathyroidism

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抄録

30歳女.中学生頃より両手に力が入らなくなることが時々あったが放置した.その後, 血液検査で低カルシウム血症, 高リン血症を指摘され, 精査で特発性副甲状腺機能低下症と診断された.活性型ビタミンD製剤α-カルシドールで血中カルシウム濃度をコントロールしており, 尿中カルシウム・クレアチニン比も低値であった.α-カルシドール投与を続けたが, 右尿管結石を指摘されESWL, TULを施行された.血中カルシウム濃度は正常範囲に保たれているにも拘わらず, 尿中カルシウム排泄が増加した.α-カルシドールを減量したが尿中カルシウム高値は続き, 左尿管結石・左水腎症を指摘された.結石に対しTULを行い, 結石は消失し, 水腎症も軽快した.術後腎尿細管のカルシウム再吸収作用を期待してサイアザイド系利尿薬トリクロルメチアジドを投与した

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 48 (4), 231-234, 2002-04

    泌尿器科紀要刊行会

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