尿管ポリープと鑑別困難であった内反型尿管移行上皮癌の1例

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  • Transitional cell carcinoma of the ureter with inverted proliferation: a difficult case to make a differential diagnosis with ureteral polyp

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抄録

59歳男.無症候性顕微鏡的血尿を主訴とした.DTPでは左中部尿管内にfilling defectを認め, 腹部CT scanでも同部位に尿管壁の肥厚が認められ, 逆行性尿管造影でも中部尿管に陰影欠損像が認められた.尿管鏡検査を施行し, 陰影欠損部は表面平滑, 可動性があり良性の尿管ポリープを疑う所見であった.内視鏡下生検および左分腎尿検査において病理組織学的検査は悪性所見を認めず, 細胞診もclass IIであった.しかし, 近医にて施行した左分腎尿細胞診の結果がclass Vと判明したため, 左尿管部分切除を施行した.術中迅速病理学的検査にてtransitional cell carcinoma(TCC)と診断されたため, 引き続き左腎尿管全摘術を施行した.最終病理診断は, TCC, grade II, pTaであった.術後1年6ヵ月の時点で再発はない

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 49 (10), 619-621, 2003-10

    泌尿器科紀要刊行会

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