ドイツ占領期ラインラント・プファルツ州憲法の制定と宗教教育の復権

Bibliographic Information

Other Title
  • ドイツ センリョウキ ラインラント プファルツシュウ ケンポウ ノ セイテイ ト シュウキョウ キョウイク ノ フッケン
  • Die Verfassung für Rheinland-Pfalz(1947) und die Wiedereinsetzung des Religionsunterrichts in der deutschen Besatzungszeit
  • ドイツ センリョウキ ラインラント プファルツシュウ ケンポウ ノ セイテイ ト シュウキョウ キョイク ノ フッケン

Search this article

Abstract

ドイツ連邦共和国憲法(基本法)は、「神」との関係から国家の再建理念を基礎づけ、公教育の要件とし て宗教教育(端的にはキリスト教教育)を明確に位置づけている。このことは、厳格な政教分離と公立学校 での宗教教育を禁止している我が国と著しい対照を成している。本稿は、このドイツの戦後教育の展開にお いて一つの顕著な特徴と言える「宗教教育の復権」の具体相とその歴史的背景の解明に迫ることを意図する ものである。具体的には、基本法に先立って占領下に制定された州憲法に注目し、特にその中でも最もキリ スト教的自然法に刻印されたものとされるラインラント・プフアルツ州憲法(1947年)の制定過程での論議 を分析することで、「宗教教育の復権」に象徴される戦後ドイツ初発の国家と公教育の再建理念を明らかに した。

弘前大学教育学部紀要. 97, 2007, p.87-97

Journal

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top