尿中逸脱酵素・蛋白に関する研究 第3報: 非イオン性造影剤の尿中逸脱酵素・蛋白に及ぼす影響について

• 安本, 亮二

  大阪市立北市民病院泌尿器科

• 田中, 重入

  大阪市立北市民病院泌尿器科

• 浅川, 正純

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 柿木, 宏介

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 田部, 茂

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 西阪, 誠泰

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 森, 勝志

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 井関, 達男

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 和田, 誠次

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

• 前川, 正信

  大阪市立大学医学部泌尿器科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Study on urinary splitting enzymes and proteins. III. Effect of non-ionic contrast medium on renal function

抄録

通常行われている尿路造影法に非イオン性造影剤(iohexol)を用い, 検査前後で尿中逸脱酵素・蛋白がどのような変化を示すかにつき検討した.正常な腎機能を有する9例を対象とし, DIPにて注入スピード10 ml/min, 総投与量100 ml (2.5 ml以下/kg)で静注した.投与前後の尿を採取し, 糸球体濾過能の指標としてアルブミンを, brush-border酵素としてγ-GTPを, lysosomal酵素としてNAGを, 尿細管性蛋白尿の指標としてα1MGおよびβ2MGを測定し, 各酵素と蛋白の尿中排泄量を尿中クレアチニン量と比較検定した.DIP後γ-GTPとNAGの尿中排泄量は有意(p<0.001, 0.02)に増加した.α1MGおよびβ2MGは有意に変化せず, アルブミンの変化は少量であった.今回の検討から, 非イオン性, 低浸透圧性造影剤であるiohexolは尿細管障害が少なく, brush-border酵素であるγ-GTPとlysosomal酵素のNAGは尿細管障害の良い指標となると考えられた

収録刊行物

• 泌尿器科紀要

  泌尿器科紀要 35 (4), 571-575, 1989-04

  泌尿器科紀要刊行会

キーワード

• Nephrotoxicity
• Non-ionic contrast media
• Drip infused pyelography
• Urinary en- zyme and protein

詳細情報

• CRID: 1050001202300436992
• NII論文ID: 120002157305
• NII書誌ID: AN00208315
• ISSN: 00181994
• HANDLE: 2433/116511
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1990030196
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: departmental bulletin paper
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles