進行性核上性麻痺における排尿障害の検討と排尿ベルの有用性について

HANDLE オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Vesicourethral function study and application of urinary alarm in progressive supranuclear palsy

この論文をさがす

抄録

1)進行性核上性麻痺7例の膀胱尿道機能の検査の結果, 蓄尿期では6例が過活動性膀胱で尿意の低下が見られた。コンプライアンスは良好であったが3例で膀胱容量が低下していた。2)排尿期では4例が低活動性膀胱で1例が無収縮であった。括約筋筋電図は1例で収縮筋括約筋協調障害3例で活動の低下がなく1例で無抑制弛緩がみられた。3)尿失禁の原因は神経学的には蓄尿期の過活動性膀胱と考えられたが痴呆とADLの障害も重要であった。残尿は排尿期の低活動性膀胱と括約筋の活動異常のいずれかあるいは両者が原因と考えられた。4)治療としてはαブロッカーがやや有効な症例もあったが, 痴呆とADLの障害も大きな問題であり, 排尿ベルの使用が尿失禁の看護には有効であった

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 39 (10), 891-897, 1993-10

    泌尿器科紀要刊行会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ