泌尿器科領域におけるCefmenoxime(CMX)の臨床的検討

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タイトル別名
  • Clinical study on cefmenoxime (CMX) in urology
  • ヒニョウキカ リョウイキ ニ オケル Cefmenoxime CMX ノ リン

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抄録

Cefmenoxime (CMX)について, 基礎的ならびに臨床的検討を行った.1.健康成人4名に対しCMX250 mgをcross over法を用いて, 筋注, 静注および1時間の点滴静注の3方法で投与した.各投与法における最高血中濃度(時間), 血中半減期はそれぞれ, 筋注5.9±0.1 μg/ml(30分), 1.41時間, 静注11.1±1.2 μg/ml(15分), 1.26時間, 1時間の点滴静注12.4±1.4(点滴静注終了時)0.94時間であった(いずれもMean±S.E.).またCMXの投与後6時間までの尿中排泄率は, いずれも60~70%であった.2.急性単純性膀胱炎4例に対するCMXの有効率は100%であった.3.複雑性尿路感染症10例に対する有効率は70%であった.無効例はいずれもカテーテル留置例でPseudomonasが存続もしくは菌交代として出現したものであった.なお従来のcephalosporin系抗生剤に耐性のSerratiaが陰性化した.4. CMX投与による自覚的副作用は認められなかった.しかし一過性に軽度のtransaminaseの上昇が1例にみられた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 29 (1), 95-103, 1983-01

    泌尿器科紀要刊行会

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