膀胱腫瘍に対するFAQ療法

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  • Combination chemotherapy with adriamycin, carboquone and 5-Fu for bladder cancer

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抄録

1978年以降膀胱癌例に対しadriamycin, carboquone 5-FU dry syrupまたはfutraful坐薬によるFAQ療法をおこなった.1)小山・斎藤班の効果判定基準とKarnofsky効果判定基準による判定結果でPRまたは0-C以上を有効とした.前者の判定基準では25例中(判定不能2例を含む)有効例は4例で後者の判定基準では23例中有効例は9例であった.深部浸潤膀胱癌のみにつき検討すると, 小山・斎藤班の効果判定基準では9.1%, Karnosky効果判定基準では27.3%であった.2) FAQ療法は表在性膀胱癌例で, 深部浸潤膀胱癌例に比し有効率が高かった.3)副作用は白血球減少, 血小板減少など骨髄機能抑制がもっとも多く, ついで食思不振, 悪心, 嘔吐, 口内炎といった消化器症例を認め, carboquoneによる全身発赤, 熱感とcarboquone静注によるショック状態をそれぞれ1例認めた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 29 (12), 1617-1623, 1983-12

    泌尿器科紀要刊行会

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