4年間無治療にて経過を観察した高齢発症原発性胆汁性肝硬変症の一例

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抄録

症例は80才,女性。76才時[平成7年11月]より肝機能異常[アルカリフォスファターゼ高値]を認め,肝機能異常出現1年7ケ月後,血清学的検索で原発性胆汁性肝硬変症が疑われたが,無治療にて外来で経過を観察を行った。アルカリフォスファターゼ値は漸増傾向を示し,トランスアミナーゼ値の異常も伴ってきたため,平成12年11月精査目的で入院。組織検査等で無症候性原発性胆汁性肝硬変症[PBC]と診断した。PBCは中年・女性に好発する疾患で,高齢【特に後期高齢者]での発症は極めて稀である。4年間の自然経過も含め,興味深いと考えられたので報告する。

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