ポパ-における境界設定の問題 The Problem of Demarcation in Popper's Philosophy of Science

この論文にアクセスする

この論文をさがす

抄録

いわゆる境界設定 (demarcation) の問題は,ポパーの科学哲学の中心問題の一つである.彼は科学と非科学論理学や形而上学,特に占星術や精神分析などの疑似科学との間に境界を設定せんとし,その基準として反証可能性 (falsifiability) を提案したのは周知のとおりである.それに対して多くの反論がなされて来たが,とくにT.S.クーンが "The Structure of Scientific Revolutions (1962)" において,パラダイムの地位を得た理論は反証に対して高度の免疫性をもつことを主張して以来,これと類似の角度から科学理論の反証不能性が論じられることが多くなって来た.本論文ではH.バトナムの"The `Corroboration' of Theories" におけるポパー批判を手引として,境界設定の基準としての反証可能性の概念をめぐって二三の考察を行いたいと思う.バトナムの論文は,反証可能性の問題以外にも,ポパーを批判するいくつかの論点を含んでいるが,ここでは反証可能性の問題に限定して論じることにする.

収録刊行物

  • 奈良大学紀要

    奈良大学紀要 (10), p121-128, 1981-12

    奈良大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120002648383
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00181569
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    03892204
  • NDL 記事登録ID
    2372037
  • NDL 刊行物分類
    H44;U15
  • NDL 雑誌分類
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL 請求記号
    Z22-845
  • データ提供元
    NDL  IR 
ページトップへ