擬父死亡の親子鑑定例 : 一座位のみの不一致

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  • 辻 彰子
    九州大学大学院医学研究院法医学分野
  • 石河 淳
    福岡県警察本部科学捜査研究所 | 九州大学大学院医学研究院法医学分野
  • 井上 裕匡
    九州大学大学院医学研究院法医学分野
  • 工藤 恵子
    九州大学大学院医学研究院法医学分野
  • 池田 典昭
    九州大学大学院医学研究院法医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of a Paternity Case in which the Alleged Father was Deceased : Single Locus Misma tch
  • Case Report: Analysis of a Paternity Case in which the Alleged Father was Deceased: Single Locus Mismatch

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抄録

擬父が既に死亡している親子鑑定を実施した.妻と4人の嫡出子のDNA型から推定した擬父の型と妻でない女性を母とした非嫡出子の12種類のSTR型においてD3S1358座位のみで不一致を認めた.ABO式血液型の遺伝子型とX-STR型のDXS10011座位およびD3S1358座位を除く他の座位におけるDNA型による父権肯定確率は擬父がこの非嫡出子の生物学的父親であることを示していた.D3S1358座位における遺伝子型は擬i父,非嫡出子の母共に15/17であったが,非嫡出子は15/18であった.i擬父の対立遺伝子17が遺伝していると考えられる娘と非嫡出子およびその母のD3S1358座位のクローニングおよびシークエンスにより,非嫡出子の対立遺伝子18は(GATA)の繰り返しが一回多い突然変異であることが判明した.

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