「のに」・「ながら」・「ものの」・「けれども」の使い分けについて
書誌事項
- タイトル別名
-
- The usages of "NONI", "NAGARA", "MONONO", "KEREDOMO"
この論文をさがす
抄録
逆接確定条件を表す接続助詞「のに」「ながら」「ものの」「けれども」を取り上げ、それらの使い分けの条件を考えつつ各々の意味と用法を考える。最後に焦点化を基準として四つの助詞の相互関係をまとめる。「ながら」には大きく分けて2つの用法がある。一つは「のに」の用法に近く、今ひとつは「ものの」の用法に近い。便宜上、前者を「ながらA」、後者を「ながらB」と呼ぶ。「けれども」は必ずしも評価を伴わないという点は異なるが、それ以外の点では「ものの」「ながらB」に近い。又、今尾(1994)の方法を援用して、強調、質問、修正という視点から、各々の焦点がどこにあるかを検証する。その結果、「のに」「ながらA」は前件に焦点を置き、「ながらB」「ものの」「けれども」は後件に焦点を置いていることを示し、上記の分類(即ち「ながらA」と「のに」、「ながらB」と「ものの」「けれども」が各々近いということ)の妥当性を確認する。
収録刊行物
-
- 北海道大学留学生センター紀要
-
北海道大学留学生センター紀要 1 18-38, 1997-10
北海道大学留学生センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050845763938402688
-
- NII論文ID
- 120003043361
-
- NII書誌ID
- AA11172014
-
- HANDLE
- 2115/45548
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles