重度低体温に様々な腹部症状を認め診断に難渋した1手術例  [in Japanese] A case of severe hypothermia with various abdominal symptoms  [in Japanese]

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Abstract

70歳台,一人暮らし,男性.医療機関は受診していなかったので詳細不明だが,C型肝炎,血小板減少症あり.1月に姉が訪問した際に支離滅裂なことを言っていた.翌日訪問した際に意識消失していたため当院へ救急搬送される.到着時27℃(直腸温)と著明な低体温を認め加温開始.また腹部所見で筋性防御を認めComputed tomographyにて十二指腸付近に腹腔内Free Airを認め消化管穿孔を疑い同日緊急手術となる.開腹するも明らかな消化管穿孔は認めず,低体温による麻痺性イレウスに起因する急性胃拡張で,胃粘膜障害が生じ腹腔内Free Airが生じたものと判断した.大量の温生食で腹腔内を直接加温し手術終了した.術後集中治療室に搬送するも,低体温による代謝性アシドーシス進行により多臓器不全となり,術後3時間で死亡となる.低体温はその過程において多彩な臨床像を示し,診断に難渋することが多々ある.本論文では低体温に伴う腹部症状について文献的考察を交えて本症例を報告する.

Journal

  • 静岡赤十字病院研究報 = Journal of Japanese Red Cross Shizuoka Hospital

    静岡赤十字病院研究報 = Journal of Japanese Red Cross Shizuoka Hospital 31(1), 25-29, 2012-03

    静岡赤十字病院

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120004211721
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10167098
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    journal article
  • ISSN
    0911-9833
  • Data Source
    IR 
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