選択的副腎静脈サンプリングを施行した原発性アルドステロン症9例の検討

• 中内, 佳奈子

• 宮井, 優

• 近藤, 絵里

• 金崎, 淑子

• 新谷, 保実

• 宮, 恵子

• 生野, 雅也

• 清水, 千尋

• 木下, 光博

• 池山, 鎭夫

• 城野, 良三

• 木内, 慎一郎

• 笠井, 和則

• 上間, 健造

書誌事項

タイトル別名

• Clinical study of 9 cases of primary aldosteronism performed with selective adrenal venous sampling

抄録

選択的副腎静脈サンプリング（AVS）を施行した原発性アルドステロン症（PA）9例の臨床像や内分泌機能について検討した．対象は，2005年からの6年間に若年性・難治性高血圧、低カリウム血症、副腎偶発腫瘍などを契機として、血漿アルドステロン濃度（PAC）／血漿レニン活性（PRA）比＞200からPA が疑われた9例（平均年齢58歳）で、全例にAVSによる局在診断を行った．その結果、PAとして診断的な副腎皮質刺激ホルモン（ACTH）負荷後PACの絶対値基準は71％で満たされており、絶対値・相対比基準をともに満たした4例ではCTでの腫瘍局在にも一致した．しかし、3例はこれらの基準を満たさず、画像所見やPAC の日内変動、AVSでのPACの絶対値や反応性を含めた総合的判断を要した．PAの臨床像や内分泌機能は多様で、臨床的にPAを疑ってから精査が開始される場合が多い．治療選択のためにはACTH負荷併用AVS による正確な局在診断が不可欠である．

収録刊行物

• 徳島赤十字病院医学雑誌

  徳島赤十字病院医学雑誌 17 (1), 16-20, 2012-03-25

  徳島赤十字病院

キーワード

• 選択的副腎静脈サンプリング
• 原発性アルドステロン症
• アルドステロン産生腺腫

詳細情報

• CRID: 1050001338021722496
• NII論文ID: 120004608652
• ISSN: 13469878
• Web Site: https://redcross.repo.nii.ac.jp/records/1294
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012271283
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: journal article
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles