個人と集団の狭間で--アポカリプス(by D. H. Lawrence)の現代的意義

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タイトル別名
  • Between Individualism and Collectivism: On the Contemporary Significance of Apocalypse by D. H. Lawrence
  • コジン ト シュウダン ノ ハザマ デ アポカリプス by D H Lawrence ノ ゲンダイテキ イギ

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抄録

40015306825

「個人は愛し合えない。」D・H・ロレンスはアポカリプスの中でこのような現代における個人の愛の不毛性の問題を世に投げかけてこの世を去った。われわれは彼のこの言葉をどう受け止めればいいのだろうか。おそらく人類が始まって以来、常に振り子のように揺れてきた人間存在の在り方──個人重視か集団重視か──についての議論を加えつつ、とりわけ個人主義が標榜される今日にあって、今一度真摯にロレンスの問題提起に耳を傾け、問題解決の一助──宇宙的大自然との一体化のうちに個人どうしの愛の可能性を見る──を彼の『アポカリプス』の中に探る。

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