集団討議における課題葛藤処理方略の特定

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タイトル別名
  • Identifying task conflict resolution strategies in a small-group discussion
  • シュウダン トウギ ニ オケル カダイ カットウ ショリ ホウリャク ノ トクテイ

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抄録

小集団の課題解決場面において生じる課題葛藤に対して、個人がどのような処理方略を用いるのかを測定する尺度の作成を目的とし、2っの研究を行った。同時に、これらの処理方略とコミュニケーション・スキルとの関連についても検討を行った。1回目の調査では大学生377名、2回目の調査では大学生337名が回答した。その結果、課題葛藤を処理するために個人が取る議論スタイルとして「他者理解」、「徹底討論」、「意見調整」の3因子が得られ、2回目の調査にて尺度の信頼性が確認された。また、「徹底討論」は適切な自己表現を行う「記号化」スキル、「他者理解」は相手の気持ちを察する「解読」スキルや「察し能力」と主に関連があることが示された。課題葛藤状況を利用したコミュニケーション・スキル向上の可能性にっいての展望を行った。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 4 105-111, 2004

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (2)*注記

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